2022.09.17

巧妙に進化する、騙しの手口

こんにちは、マーブルの菅原です。

9/13放送のNHKのクローズアップ現代で「借金投資」というタイトルでの特集が組まれておりました。

内容としては昔からある住宅ローンを利用して投資物件を買うというよくある話で、ほとんど得るものもない内容だったのですが、NHKも逆転人生でかぼちゃの馬車問題を取り上げて以降、この手の話を取り上げるようになったのですかね?

詐欺はあなたの身近にある!と啓蒙したいのかもしれませんが、商いとして不動産を扱うことと、詐欺師の商材が不動産だったことは似て非なるものだと思うのですが。。。

 

さて、ここからが本題!

最近、ワンルームマンションの販売会社の広告が、世紀末感満載になってきたと感じます。

不動産の色を消し過ぎていて、不動産の不の字も出てこないケースもあります。まるで詐欺です!

 

例えばこの広告!

ラインニュースのPR欄で配信されていたこの広告!

最近の流行りなのか?

「所得税払い過ぎ!」というキーワードの公告が増えております。

 

そして、クリックするとセミナーへと誘導するLPが設置されているのですが、ワンルームマンション販売会社が作ったものであることは巧妙に隠されております。

 

たぶん、不動産というワードを先に出してしまうと警戒される、というワンルームマンションの販売会社の学びから不動産色を消しているようです。

問い合わせをすると、その先のどこかでワンルームマンションの営業につながるのでしょうが、全く不動産についての表示がないまま、セミナーに集客されたり、個人情報を収集されたりするのでしょう。

 

宅建業法の公告の規制については、扱う不動産の内容については、誇大広告、おとり広告、優良誤認を避けるといったように規制がかかっていますが、この手のセミナー広告には規制がないのか?けっこういいかげんでなんでもありの様相を呈しています。

LPの特商法の表記をみて、運営会社がどこか?まで見ても、何をやっているかわからないIT企業のようなHPが出てくるケースもあり、不動産投資家でもない一般の方は、簡単に騙されてしまうでしょう。

 

そしてこのような広告は、スマホ上の様々なところで見られるようになりました。

 

例えばYouTubeの公告だったり、ひどいところでは、ポイ活サイトの公告なんかにもあったりします。

歩くだけでビットコインがもらえる!といったアプリの公告と横並びで、小遣い稼ぎにもならない金額のポイント目当てにパズルゲームをする層にまで広告をしていますが、このようなゲームをする層は実際に不動産を買える年収層でもないような気がします。

なんで私がこのようなところで広告が流れているのか知ってるのか?についてはツッコまないでください。

 

真っ当な手段で集客ができないから、広告の内容も広告を打つ場所もどんどん劣化しているんですね。

そして、そのような無差別大量爆撃の公告にひっかかってしまうと、その広告費を回収するために金額マシマシの高値に設定された不動産を売りつけられてしまうリスクが高まってしまいます。

 

2022年後半は、「所得税払い過ぎ!」というワードにはお気を付けください。

 

皆様の投資の一助になれば幸いです。

 

菅原

 

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