2022.03.05
ウクライナ情勢と不動産で気になったこと
こんにちは、マーブルの菅原です。
世界的に影響のあるこのロシア情勢に触れないわけにはいかないので、ウクライナ関連の記事です。
ただ、戦争や政治について語るブログでもないので、ウクライナと聞いて思い出したある案件について掘り下げてみます。
実は、海外不動産投資がブームになっていた2019年頃、
「ウクライナ不動産投資」
なるものがありました。
養分の祭典である「資産運用エキスポ2019」に、冷やかし来場者として参加したのですが、2019年当時、このイベント出展者の中でメジャーだった勢力は①区分マンション投資、②マイニングと絡めた即時償却の太陽光③海外不動産でした。
一番派手に目立っていたのは、カウボーイハットをかぶったスタッフが派手に勧誘をしていたテキサス不動産!そして海外不動産勢の一角にあったのがウクライナ不動産投資のブース。
当時、ウクライナ不動産なんてあるんだ!って思った記憶だけはあります。
そして、ウクライナ情勢で何かblogを書けないか?と思い、記憶を引っ張り出してきました。
そして、元メディア勤務の人間の野次馬根性がでてきてしまい、グーグルで調べられる範囲で薄っぺらく調べました。。。
「資産運用エキスポ」、「ウクライナ不動産」のキーワードで検索し、実際はどうな案件だったの調べてみたのですが、当時の売り文句としては、
①通貨危機が起こって、他のヨーロッパ諸国より割安な投資先であるウクライナに投資することで割安な案件を買える
②空室リスクについても5.5%のサブリース6年付きで安心した投資である
ということでした。
ただ、ウクライナ不動産投資セミナーを行っていた会社のHPは、2019年10月のウクライナ視察ツアー実施以降、動いている気配がありません。(このあたりから、かなり怪しいにおいがします)
そして、調べものをしたついでに、ウクライナ不動産を斡旋をしていた会社の代表者名で検索をしてみると、幻冬舎メディアコンサルティングから、出版していました。
中身のない投資本はほぼこの出版社と言っていいのではないか?という企業出版のメッカで、当社の代表電話にもたまに、「企業出版をしませんか?」という営業があります。。。
話しがまとまらなくなってしまったので、不動産投資という観点で強引に、教訓を下記3点にまとめました。
① その投資は本当に取り切れるリスクだったのか?
すぐに現地に行けない、商習慣の違いや政治リスク等もある海外不動産、特に途上国への投資は日本の常識が通じないところがあるということを理解していたのか?
今回は、政変や戦争という、日本に住んでいる一般的な日本人の感覚としては、まさか起きないだろう、と思っていたものが、それが実際に起こってしまいました。
② 信頼できる人物・会社が扱っている案件か?
会社のバックボーン(業歴、実績、その案件でどの程度のポジションを取っているか?)について調べたか?その人物への悪いレピュテーションはないか?マーケティングに過度に投資をしていないか?等の背景まで調べたか?
大きな金額を、他人資本を利用して購入するにあたって最低限の下調べをする必要があります。
なお、これは余談ですが、最近、テック系の不動産会社が売上を作るためにYouTubeにも年収〇百万円あるあなたに最適な投資方法がという形で、Amazonギフト券を餌になりふり構わず集客をかけていますが、そんなところの案件は絶対に儲からないだろうと断言できます。
③ サブリースじゃないと買えない案件はそもそも投資適格だったのか?
安心できないからサブリースをというような発想もあるのでしょうが、そもそも安心できなかった案件がサブリース噛ますだけで、本当に安心できる投資になったのでしょうか?
間に介在する人間が増えるということはその分コストがかかるわけで、その構造は事業として適切なコストなのか?という視点があったら、サブリースだから安心ですと言って投資してしまった数々の案件の失敗は防げたはずです。
ウクライナ情勢をなんとか不動産ネタとして無事に着陸させることができたのではないでしょうか?
みなさまの投資の一助になりましたら幸いです。
菅原
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