2023.04.01
鉄骨造は燃えにくい!
こんにちは、マーブルの菅原です。
今回は、前回までの立ち退きの話しは一旦お休みして、最近の大宮ネタです。
昨年末に大宮駅前の店舗物件で火事があったのはご存知の方もいらっしゃるかと思います。
https://news.yahoo.co.jp/articles/cd5618410dabd1886726d66ebd9aabcb27b9b106
参考に住宅地図はこちら
記事にもあるように、上記の地図の中で、マツモトキヨシとマクドナルドの木造店舗は焼けてしまいました。
そして2023年に入って建物は解体されました。(夜の写真しかなくすみません)
私は、不動産屋として、その後、どのような売買があって、新たにどんな建物が建つのか?ということを気にしていたのですが、、、
なんと、焼けずに残った店舗(チケットショップ)は営業を再開しました!
このあたりの謎を解き明かそうと、建物の謄本を取得してみたのですが、面白いことがわかりました!
なお、マクドナルドはもうすでに滅失済みで閉鎖されていたため、チケットショップとマツキヨの謄本はこちらです!(一部加工しております)
この謄本をみて明らかになったことは、
① マツキヨの建物は昭和34年築の木造で自社物件だったこと
② チケットショップは鉄骨造の平屋で床面積は4㎡程度であること
です。
平屋で広告だけむき出しの鉄骨で支えていたんですね!
そして、このブログのタイトルにもしましたが、やはり鉄骨の物件はやはり燃えにくい!
チケットショップにしても、出火箇所と推測される部分に近い築浅ビルについても、ほぼノーダメージで残っています!
では、なぜ、一体開発できるようになったように見えるにも関わらず、チケットショップは営業を再開したのでしょうか?
ここには、借地借家法と賃借権が絡んできます。
本当に借地借家法ってクソですね!
燃えたテナントについては、建物が燃えて賃貸借契約の目的物が消滅してしまえば、賃借権そのものが消滅してしまうので、合法的に立ち退きができてしまいます。。。(賠償請求権の問題は一旦置いておきます)
しかしこのチケットショップは無傷!そのため賃貸借契約は継続できてしまいました。
そして、東京美容外科の広告についても無傷だったため、契約解除が不可ということでしょう。
立ち退きをするためには、莫大な立ち退き料が必要になりそうです。。。
では、この駅前の土地は、誰が狙っているのか?今後も継続的にウォッチしていきたいと思います。
皆様の投資の一助になれば幸いです。
菅原
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