2021.05.15

立ち退き完了しました

こんにちは、マーブルの菅原です。

忙しさを理由にblogさぼってすみませんでした。

 

さて、以前、立ち退き案件に挑戦しているということをお伝えしましたが、無事に全部屋退去し、解体にとりかかることができました。

現在の写真はこちらです。

 

また、前回の記事はこちらです。

http://marble-estate.com/blog/%e7%ab%8b%e3%81%a1%e9%80%80%e3%81%8d%e3%81%af%e3%81%98%e3%82%81%e3%81%be%e3%81%97%e3%81%9f/

 

当初はびびっていましたが、為せば成るというよりも、やるしかないという中で、何とか期限内に立ち退きを完了することができました。

色々とアドバイスいただいた同業他社の方、退去していただいた入居者の方、お部屋探しに協力いただいた管理会社の皆様、ありがとうございます。

 

強烈なエピソードが何かあればと思ったのですが、そこまで強烈なエピソードもなく、どちらかというと無事に終えることができました。

ただ、社会問題とは言わないまでも、その中から見えた日本社会について簡単に書かせていただきます。

 

1. 引っ越し費用が足りない

最初に大きく立ち退き料を渡しても使いこまれる可能性もあるため、立ち退きに合意したタイミングで、引っ越しの初期費用としてギリギリ足りるだろうという金額をお渡しし、明渡し時に合意した残金を送金するという2段階での支払いというスキームで各入居者と合意したのですが、合意時の一時金だけでは引っ越しの初期費用が足りないというクレームが数件ありました。

実際に、ギリギリもしくは少し持ち出しとなるくらいの金額に設定しており、数週間、2,3万程度立て替えればすぐに回収可能と思っていたのですが、その追加の数万が用意できないというケースが2件ありました。

本当に新居の契約をしたのか確認し、中間金を支払うこと、引っ越し費用を追加で支払うことで解決したのですが、家賃が安い部屋にお住まいの方は思った以上に、貯蓄がないという、当たり前と言えば当たり前の事実に直面し、考えさせられました。

 

2. 高齢者の受け入れ先が無い

身よりの無い高齢者の受け入れ先を探すのには、やはり苦労しました。

賃貸を借りるにも、緊急連絡先を頼める方がいない。またはいたとしても近くに住んでいないというケースもあり、そういった場合の受け入れ先には非常に苦労しました。

高齢の単身者が引っ越しをするとなると、受け入れる側は、孤独死等もうっすらとではありますが、覚悟しないといけません。

そのため、せっかく部屋を移ろうと入居者が重い腰をあげても、オーナー審査のところで、引っ越しが止まってしまうということがありました。

年金でつつましく生活する、単身の高齢者は、そもそも引っ越ししようとするインセンティブもないのかもしれませんが、引っ越しのハードルはかなり高いです。

 

老後までにローン残債のない自宅がないと、住む場所に困るようになるのだと実感しました。

 

さて、次回は印象深い入居者のエピソードを記事にしようと思います。

 

みなさまの投資の一助になりましたら幸いです。

 

菅原

 

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