2019.07.12

実録!?競売物件再生物語~3.5章 不良入居者をおいだせ!番外編その2

こんにちは、マーブル石原です。

競売物件再生に伴い不良入居者の追い出しを行っている時に起きた出来事の続きです。

前回の記事はこちら

 

トラブルを解決すべく、問題となった入居者と対面し他の入居者からクレームが入っていることを伝え、管理会社の担当者、当事者の母親、高校生の娘が通訳、という奇妙な図式で話し合いを進めていくことに。

管理会社の担当が訪問した際にヒートアップしていた母親も、娘の通訳により徐々に落ち着きを取り戻し、30分程話したところで何とか他の入居者よりクレームが入っている事も伝わった様子だったと報告を受けたので、しばらく様子をみる事に。

これ以上変なトラブルや、退去が発生しない事を祈るばかりです。

 

”しかし祈りは届かなかった”・・・

と言わんばかりに数日のうちに管理会社より連絡が入りました。。。

 

入居者だけでなく、近隣住民からもクレームがきています!

隣の入居者が少し神経質になっているだけではないかと確認しましたが、数分後自分の携帯に動画が届いたのでファイルを開いてみると

 

朝方の午前4時にベランダから大声で叫ぶ入居者の姿が・・・

 

これはまずい。

せっかく再生をしてこれから入居率を上げていかなければならない状況で、変な噂がたってしまうと取り返しのつかない事になってしまいます。

すぐさま担当者と話し合い、この入居者について市役所への問い合わせをするなどあの手この手で調べていくと、、、

なんとこの入居者、以前住んでいた部屋もこの”騒音トラブル”で追い出されているではありませんか!!

この入居者を入れたのは旧所有者ですが、契約書は近隣の不動産会社が作成していたので、内容を確認してみると。

 

転居理由:娘の通学の為

学校の住所:栃木市

いやいや、通学の為だったら栃木市に住むでしょうに!!

しかも追い打ちをかけるかのように母親のDV疑惑も浮上し、児童相談所も動き出すという事

これはやられたと思いました。

 

契約書を作成した不動産会社を問い詰めるも、母親は日本語が喋れないので娘が通訳として契約しており、この母親が問題を抱えているかも分からなかったと言う事。

そして市役所も我関せずの態度を貫く模様。

結局今回のケースも、弊社が旧所有者の後始末をする事に。。。

 

幸いにも市役所に強く抗議したおかげか、すぐに転居先が決まったので被害は最低限に抑えられそうです。

 

今回の件から自分が得るべき教訓は

入居申込書の確認は念には念を入れよ

今回のケースは保証会社の審査も通っており、”生活保護受給者”というだけで、通常ではなんら問題のない入居者でした。

ですが、その裏には問題のある入居者を早く住まわせたい役所と、問題あるかどうかはっきりしない怪しい入居者を募集条件の緩いオーナーへ紹介する業者の画策がありました。

もちろん過去の退去理由を黙っている入居者も悪ですが。

入居申込書に書かれている事が全て本当の事ではない可能性もありますので、人柄はもちろん、書類の矛盾点がないかなどしっかりと確認しましょう。

 

 

みなさまの投資の一助になりましたら幸いです。

 

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