査定も楽じゃありません。

こんにちは。マーブル馬場です。

先日、某県某市にて事故物件の査定依頼がきました。単身の間取りで腐乱死体が見つかったという物件です。発見してからそのままにしており、大家さんも相続で引き継いだばかりとのことで現金化を希望されております。
査定にあたっては現地確認も重要です。室内がそのままということで気が重いながらも現地確認してきました。

現地に着きましてから、立地は市内の外れながらも賃貸需要は取り込めそうだな。外壁は塗った方が良いな。等々チェックを入れていきます。
そうして、不動産業界にいる限りこういう案件も仕方ないと、気持ちを割り切って室内も内見しました。

 

室内に立ち入ると(さすがにここで写真は公開しませんが)家具等がそのまま残されており、夜逃げ部屋のような感じです。
臭気を感じたくないので、ドアを開けっぱなしにして、カーテンを開き窓を開け光と風を通します。
布団が敷きっぱなしになっており、ここで亡くなり発見されたそうです。

 

 

そうして恐る恐る敷布団をめくると…

ネバっとした液体が、がっちりと床に染みていました。。。(;゚Д゚)

 

まぁ、わざわざめくって確認することはなかったな、、と後悔し退出しました。
とはいえリフォームの概算も整いましたので、大家さんへ数字を提案してきました。加えて今後のアドバイスもして査定終了です。

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賃貸経営は、生活の中心となる居住空間を提供しているわけですから、人の生死は切っても切り離せません。今回のケースが、自分の物件でということも十分考えられます。
起こり得るリスクととらえ、悲観することはありません。事故物件でも家賃次第で済みたいという層は意外と多いですし、外国人も気になれない方が多いみたいです。

死は防ぎようがないので、いざ自分の物件で事故が起きれば、まずは警察を。ここでサイレンを鳴らされてパトカーが来れば他の住民、近隣に知られてしまうので、事情を話してそっと警察に立ち会っていただきましょう。
事故物件の定義、賃貸の際の告知義務は判例が出ているとはいえ案件ごとに判断は変わりますが、とにかく早期発見に超したことはありません。管理会社や、プロパンガス業者、訪問ヘルパーさんの協力関係、連絡網を築いておきましょう。
次に原状回復費用をどうするか。孤独死対応の保険に加入していればいう事はありませんが、火災保険の汚損故障特約でも、シミの付いた床の張替が可能です。とはいえ入居者層を考え、保険の見直しを計っておきましょう。
あとは大工さんの確保。基本的に原状回復をしたがらないでしょうから、万が一の際の職人さんを見つけておくと良いと思います。

あれこれと孤独死対策を考えていますが事前に死亡を知ることはできず、どうしても後手での対応ですが良い手があれば皆様に共有したいと思います。

 

馬場
みなさまの投資の一助になりましたら幸いです。

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