スルガ銀行を、数字で見よう!!

こんにちは、マーブルの高野です。

 

皆さまは、ご自身の借り入れ銀行をどの程度ご存知でしょうか。

収益物件に融資を出す大半の銀行は上場しているため、各社のHPには投資家向けのレポートの開示があります。

 

最も情報量が多いのは年に一度発行する有価証券報告書ですが、これは無味乾燥な書き方となっており、見慣れない方には分かりにくいものです。

ぱっと見で企業の業績や方向性を確認したい場合は、IR資料の株主プレゼン資料が見やすいと思います。

 

私は、バックグラウンドが金融系いうこともあり、こういう開示資料にも目を通していますが、ここから収益物件投資家にとって面白い見方ができるかもしれません。

 

そこで今回、収益物件融資の雄!? スルガ銀行さんを開示資料で見ていきたいと思います。

 

貸出金の構成

まず驚いたのが、貸出金の構成です。

一般的な地銀の貸出先は中小企業向けが多いものですがスルガ銀行は、個人向け貸出残高が88.3%を占めています(2016年3月)

個人向け貸出比率は2001年に51.2%だったものが実に+37.1%上昇。一方、法人向け貸出残高は-37.1%となっております。(2001年3月対比)

この15年間で、法人向けから個人へ、一気に貸出方針を変えてきたことになります。

銀行の意思決定の早さ、他行との貸出スタンスの違いがよくわかる割合となっております。

 

利益率

次に、利益率です。

各地銀のROA(総資産利益率)で比較すると下記数字となりました。(FY2016/3)

スルガ銀行 0.85%

横浜銀行 0.49%

千葉銀行 0.42%

静岡銀行 0.43%

なんと、ROAがほかの地方銀行の約2倍近い水準です!!

収益物件投資家の皆様からすると、おそらく利益率高いんだろなーとは思っていたと思いますがww

資産規模でこそ他の大手地銀の半分以下の規模ですが、この利益率は圧倒的です。

 

預貸金利回り

次に、資金借り入れをしている投資家にとってよりダイレクトに分かりやすい預貸金利回り(貸出金利回り-預金利回り)を見ていきましょう。(2016/12)

スルガ銀行 3.52%

横浜銀行 1.16%

千葉銀行 1.14%

静岡銀行 1.19%

これは、またすごい差があります。実に、他地銀の3倍以上の利回りです。

預貸金利回り3.52%とは、うーむ、収益物件投資家にとっては見慣れた数字に近づいてきたがしますがw、、

オリックス銀行の貸し出し粗利鞘でさえ2.13%程度ですので、とても高い水準ということがわかります。

しかもこの指標、地銀平均ではここ数年右肩下がりで利回りが落ちているにもかかわらず、スルガ銀行のみがどんどん上昇している状態です。

 

貸出金の中身

次に、貸出の中身を見ていきましょう。(参照:2016/12インベスターズプレゼンテーションP5-6)

個人向けローンの中、主にパーソナルローン(8,396億円)部分が収益物件向け融資ということになりそうです。

むむ、P5のセグメントをみると、「無担保カードローン」「無担保証書貸付」というローンがこの2.5年で2倍ちかくに急増しているようです。

これは、収益物件投資家さんにも心当たりがある方が多そうな内容ですね。興味深いですねぇ。

 

P6には、住宅ローン・パーソナルローンそれぞれの利回り・延滞率が記載されております。

気になったのはパーソナルローンの利回り。6.20%(2013/3)⇒5.92%(2016/12)まで毎年少しずつ下がってきております

これは、もともと一律4.5%の金利を3.5%のエリアを作ったことによる利回り低下が主要因でしょうか。

しかし、それを差し引いてもすごい利回りですね。

上記の無担保ローン貸出増加による利回り向上や、有担保ローンの融資手数料・繰り上げ弁済による違約金などを利回りに含めると6%もの水準になるのでしょうか。

 

不良債権比率

最後に、不良債権比率を見てみましょう。(2016/12)

スルガ銀行 1.05%

横浜銀行 1.70%

千葉銀行 1.50%

静岡銀行 1.33%

 

なんと、主要地銀との比較で、スルガ銀行が最も低い水準となっています。

リスクを取っているからこそあれだけの収益率があるにもかかわらず、この不良債権比率の低さの要因は何でしょうか。

おそらく、冒頭のデータにあるように、他行が中小企業貸出中心にしているところを、スルガ銀行は個人向け(特に富裕層)に特化していることに原因があるのかと推察されます。

安定収入源のあるサラリーマンや資産家に対してのローンのデフォルト率は、中小企業と比べ相当低いのかなというのは肌感覚でも理解のできるところですね。

 

いかがでしたでしょうか。

他の地銀との比較でも、かなり異色の銀行ということが分かると思います。

たまには、ご自身のお借入れしている金融機関を株主資料から見てみるのも新鮮ですよね。

 

参考資料:

スルガ銀行インベスターズ・プレゼンテーション 2016年12月

http://www.surugabank.co.jp/apa/2016dec/SurugaBank1702_J.pdf

スルガ銀行インベスターズ・プレゼンテーション 2016年3月

http://www.surugabank.co.jp/apa/2016dec/SurugaBank1702_J.pdf

 

各社財務データ:

スルガ銀行、横浜銀行、千葉銀行、静岡銀行のIR開示資料を元に(株)マーブル作成

 

みなさまの投資の一助になりましたら幸いです。

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